吉符入り

吉符入り
きっぷいり

各山鉾町では7月1日から5日の間に「吉符入(きっぷい)り」をして祇園祭本番モードに入ります。吉符入りとは各町内での最初の儀式です。

中でも長刀(なぎなた)鉾は5日、この「吉符入り」の時に四条通に面した会所でお稚児(ちご)さんの「太平の舞」を披露します。巡行本番の最初にも披露する天下泰平と五穀豊穣を祈るための舞です。「吉符入り」とはお祭りの最初に皆で集まる「団結式」のようなものですね。八坂神社から神職を招き、お祓いをしていただき、巡行までの祭りの無事を祈願します。また2日は「船鉾」の「吉符入り」です。この日は「神面あらため」という儀式があります。

これは、御神体である神功皇后の面が、無事であるかどうかを確認する儀式ですね。1年前に、ちゃんとしまった神様の面を、今年も鉾に飾るために、その保存状態を確かめる意味もあるのでしょう。

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