室町時代後期・戦国時代(1467~1573)1
室町時代後期・戦国時代(1467~1573)1
むろまちじだいこうき・せんごくじだい(1467~1573)1
●『花の乱』で注目の日野富子
室町時代後期、応仁の乱(1467~77年)で京の町は戦場となった。略奪、放火によって、神社、仏閣のことごとくが焼かれ、公卿も民衆も都から逃げ出し、都は荒涼たる焼野原であった。応仁の乱の直接責任者ではないかといわれている日野富子は、室町幕府八代将軍足利義政の妻。政治家としては無能だったといわれる夫に代わって権勢をふるい、財テクの能力に長け、関所からの税の徴収、高利貸しなど始めたファーストレディ。そして何よりも我が子可愛さからか、将軍家の跡目争いに乗じて大名たちの対立に火を注いだ張本人として、悪女のイメージが強い女性だが、以前放映されたNHK大河ドラマ『花の乱』で、一躍スポットを浴びることになった。