平安時代<前期>(794~1068)3

平安時代<前期>(794~1068)3
へいあんじだい<ぜんき>(794~1068)3

●王城鎮護の羅城門
羅城門は七間二面の二重楼門で、楼上に王城鎮護の兜跋毘沙門像がまつられた。都の正面を飾るにふさわしい堂々とした門であったが、かなり高層であったため、二度の台風によって倒壊。門には鬼が住むと噂され、盗賊の隠れ家、死骸の捨て場所にされた。その荒廃ぶりは『今昔物語集』に描かれ、芥川龍之介の『羅生門』の題材にもなった。天元3(980)年の強風で倒れて以来再建されておらず、現在は、児童公園になった園内に「羅城門遺址」と刻んだ石碑が建つ。

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