平安時代<前期>(794~1068)1

平安時代<前期>(794~1068)1
へいあんじだい<ぜんき>(794~1068)1

●京都盆地に建造された古代都市
長らく続いた奈良の平城京に終止符を打ち、延暦13(794)年、京都に都を築いたのが桓武天皇であった。平安京の名は「平けく安けきみやこ」の意味で、安穏な時代を願って付けられた。遷都の翌年に出された『この国、山河襟帯、自然に城を作す』という詔(みことのり)にあるように、京都盆地は三方が山に囲まれ、南方が開けた地。また、盆地の中央を鴨川と葛野川の二つの流れが走り、しばしば氾濫したその流れの間に平安の都が誕生した。盛時の平安京は、南北約5.3キロ、東西4.5キロという長方形の大区画を占めた。大内裏(平安宮)は、北の一画に位置し、皇居である内裏や朝堂院(大極殿)、豊楽院などの宮殿、官庁が建つ宮廷の中心であった。

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