平安時代<後期>(1068~1192)2
平安時代<後期>(1068~1192)2
へいあんじだい<こうき>(1068~1192)2
●清盛の出生伝説の舞台、八坂神社
平清盛は白河上皇のご落胤という説がある。清盛の母は祇園女御だが、祇園女御の妹などいくつかの説がある。ともかく白河上皇から清盛の母となる女性が平忠盛に下賜されるきっかけは、祇園社(八坂神社)が舞台。ある雨の夜、白河上皇が祇園社のほとりにあった祇園女御の家へ向かう途中、女御の家の近くから怪しげな光る物が見える。忠盛は怪物と見えたのは、実は社の灯籠に灯りを入れようとしていた老法師と見抜く。沈着冷静な忠盛に上皇は感服し、褒美にすでに妊娠していた祇園女御を下賜すると約束。「生まれる子が女ならば朕が子に、男ならお前の子として育てよ」といい、生まれたのが清盛だったという。上皇が怪物と見た灯籠は、祇園社拝殿のすぐ南東に「忠盛灯籠」と呼ばれて残り、円山公園の南、音楽堂入口の反対側には「祇園女御塚」がある。