平安時代<後期>(1068~1192)1

平安時代<後期>(1068~1192)1
へいあんじだい<こうき>(1068~1192)1

●おごる平家が隆盛を極めた六波羅
院政から鎌倉時代へ移る約100年間、「平家にあらざる者は人にあらず」と栄耀を誇った平家にも‘諸行無常、盛者必衰の理’が見え隠れする激動の時代だった。平氏政権の本拠地に選ばれたのは六波羅である。最盛期には5000棟を超える平氏一族の建物が立ち並んだという一帯だが、現在は民家の中に空也上人が開創した六波羅蜜寺が残るのみ。宝物館には、頭を丸めた僧形姿の平清盛像が残されている。清盛は武士としては初めて太政大臣という最高官位につき、六波羅邸を築いた人物。経典のようなものを右側に片寄せて見ている木像は、清盛の父、忠盛を彷彿させる。本堂の南側には清盛塔がある。

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