幕末から明治維新(1837~1868)6

幕末から明治維新(1837~1868)6
ばくまつからめいじいしん(1837~1868)6

●徳川幕府から京都朝廷へ
幕末維新に至るまで、御所は静かなものだった。しかし、蛤御門の変といわれる禁門の変で、にわかに御所が表舞台に立つ。池田屋事件に刺激された長州藩の尊攘派が勢力挽回のため、御門警備の薩摩、会津、桑名の藩兵と戦って敗退。今なお、その激しい戦いを見せつけるような弾痕が残る蛤御門は、御所の西側、烏丸通に面してある。1867年、10月。15代将軍徳川慶喜が二条城で大政奉還を行った。鳥羽・伏見の戦争ののち、江戸開城。幕府は倒れた。天下の権は朝廷へ。しかし、京都が名実共に首都になると思われた時、東京への天皇遷幸が言い渡されるのである。

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