大正時代(1912~1926)2

大正時代(1912~1926)2
たいしょうじだい(1912~1926)2

●西の学問の中心、京都大学
吉田山の麓一帯に広大なキャンパスをもつ京都大学は、京都帝国大学として明治30年の創立。東の東京帝国大学に対して、西の学問の中心地として、自由主義的な独特の校風を形成した。『善の研究』で知られる西田幾多郎、朝永三十郎、波多野精一、三木清など日本を代表する哲学者を輩出し、昭和に入ってからも各学界で活躍する人々が集まった。ノーベル賞を受賞した湯川秀樹もその一人。理学部付属植物園の一角に、湯川記念館が建てられている。銀閣寺橋から法然院下を経て若王子橋までに至る疏水沿いの小道を、哲学の道という。沿道は桜並木が続く自然豊かな散策路。西田幾多郎、河上肇などの哲学者が思索をめぐらしながら歩いた道ということから、その名が付けられたといわれる。法然院下の川べりには、「人は人吾はわれ也。とにかくに吾行く道を吾は行くなり」と刻まれた西田幾多郎の碑が立つ。

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