鎌倉・南北朝時代(1192~1392)4
鎌倉・南北朝時代(1192~1392)4
かまくら・なんぼくちょうじだい(1192~1392)4
●紅葉の名所として知られる東福寺
洛南の東福寺は、関白九条道家が京都最大の寺院を建立しようと、鎌倉中期に19年をかけて完成した大禅刹。三門は日本最古の門で国宝。室町時代の建築物で、浴室(重文)、東司(重文)が残されている。東司は禅寺院のトイレとして最も古く巨大なものとして興味深い。境内の北側には、洗玉潤と呼ばれる渓谷があり、通天橋が架けられていて、京都でも有数の紅葉の名所として知られる。鎌倉時代の手法を取り入れた方丈の枯山水の庭をはじめ、雪舟作の庭がある芬陀院、小野小町百歳像のある退耕庵などの塔頭の庭も見逃せない。