鎌倉・南北朝時代(1192~1392)2
鎌倉・南北朝時代(1192~1392)2
かまくら・なんぼくちょうじだい(1192~1392)2
●京都五山の別格、五右衛門の南禅寺
南禅寺はもとは禅林寺殿という離宮だったものを亀山上皇が禅刹に改めた寺で、天皇家が発願した最初の禅宗寺院である。湯豆腐の店が集まる松並木の参道を行くと、境内の伽藍が東西一直線に建ち並ぶ。石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と見えをきったという有名な三門(重文)があり、楼上からの眺望は最高。方丈には狩野派の襖絵が残り、俗に虎の子渡しと呼ばれる禅院式枯山水の庭園が有名。小堀遠州作で、川を渡る親子の虎の姿を現しているという。また、塔頭のなかには、金地院の枯山水、南禅院の池泉回遊式、天授庵の鑑賞式など見応えのある庭がある。境内南の水路閣もエキゾチックな風情で人気が高い。