江戸時代(1603~1837)3
江戸時代(1603~1837)3
えどじだい(1603~1837)3
●京都を活性化させた高瀬川開通
寛文、元禄の京都は、まだ諸工業の中心地であり、なかでも西陣機業が隆盛を極めていた。そして、富を得た上層町人が経済を活性化し、祇園祭に見られるような華やかな文化を作り出していった。そうした豪商の一人角倉了以は、私財で伏見と京都間に人工水路高瀬川を開いた。二条木屋町から伏見へ流れ、淀川に合流する高瀬川は、寺社の建築資材から穀物、生活物資まで搬入。明治半ばくらいまで利用された。現在、二条木屋町の日本銀行京都支店東裏に高瀬船の実物模型と「高瀬一之船入」の石碑が残る。