造 園
造 園
ぞうえん
造園技術の基礎は、平安時代(8末~12世紀)に築かれました。豊かな水、良質の石や砂、庭木を育てるのに最適な気候と、京都には造園に理想的な条件が揃っていました。庭は寺院、貴族・武家から、応仁(おうにん)の乱(1467~77年)以降は町衆(まちしゅう)の間にも広がり、坪庭(つぼにわ)が生まれました。京都の造園は、自然の風景を写し取り、石、木、草、砂、苔(こけ)などの要素すべてに意味が込められているのが特色で常に、伝統的な技術に新しい感覚を加え、人の心を引き付ける魅力的な庭をつくりだしています。