京人形

京人形
きょうにんぎょう

災厄(さいやく)を身代わりしてくれるものとして、また愛玩(あいがん)用として日本人の生活に深いかかわりを持ってきた人形。京人形は、平安時代(8末~12世紀)、貴族の子供たちの遊び道具であった「ひいな人形」がその起源だといわれ、江戸期の浮世人形、衣裳人形の流れをくみ京都で作られる着付人形の総称。今日では、浮世人形、雛人形、五月人形、御所人形、市松人形など多くの種類が作られています。本物の西陣織の衣裳や凝った小道具をつけたものも多く、頭(かしら)、髪付け(かみつけ)、手足、小道具、着付(雛人形)などに製造工程が分業化されているのが特徴です。技術の高さと、細部まで丁寧に仕上げる伝統が高く評価されています。

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