壬生菜

壬生菜
みぶな

壬生菜は江戸後期に、京都市の壬生地域で栽培されていた水菜の自然交配から生まれた野菜といわれています。葉がギザギザの水菜に比べると、葉が丸みを帯びていて大きな株となるのが特徴で、味や風味も微妙に違います。明治期にはなんと9割が東京へ出荷されていたようですが昭和初期に壬生から姿を消しました。現在、千枚漬に入れる品質のよい九条早生という品種は南区の上鳥羽が産地です。今では独特の風味がサラダにも好まれますが、漬物にしたり、鍋もので味わったりするのに好適で、昔は鯨のコロ(いりがら)と炊き合わせたりしたようです。

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