水菜

水菜
みずな

水菜は関西では古くから栽培されてきた野菜です。関東では京菜、関西では水菜と呼び、京都には水菜の自然交配でできたといわれる壬生菜もあります。新鮮な水菜を食べると、口の中でハリハリという音がしますが、この食感にちなんで名づけられたのが、ハリハリ鍋です。水菜の産地である関西で生まれた鍋料理で、水菜と鯨肉の少し癖のある食材同士の組み合わせが絶妙な風味を出してくれます。世界的な捕鯨規制で鯨肉が高級化しているため、現在では庶民の味とはいかなくなってしまいましたが、昔は安くておいしい食べ物でした。京都の一般家庭では安価な油揚げと一緒に炊いて食べることが多く、鍋ものには壬生菜の方を好む人もいます。おいしく味わうには、煮すぎないことがポイントのようです。

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