さけ

酒は人を酔わせる不思議な飲み物。昔から神事に始まり、さまざまな儀式に使われてきたことから、酒宴の作法が生まれ、祝いの席で行う三三九度のようなしきたりに至りました。酒が日本文化を象徴する飲み物と言えるのは、そういった文化をはぐくんできたからでもあります。現在、京都の酒といえば、まず伏見という地名が出てきますが、かつては京都の中心部にたくさんの酒蔵がありました。豊かな地下水に恵まれた京都ですから、洛中で酒造りが盛んに行われても不思議ではありません。室町時代あたりには洛中酒が大量に造られていましたが、江戸時代には伊丹酒に市場が独占されてしまいました。明治期になって、今日のような日本の二大酒生産地として伏見が大きな発展を遂げていきます。酒の好みは人それぞれですが、地酒はその土地柄を表す食のバロメーター。ぜひ、京料理とともに味わってみてほしいですね。

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