七味

七味
しちみ

七味唐辛子は江戸時代に生まれた日本の薬味。薬にヒントを得て作られたといわれ、東山区清水の三年坂には、明暦年間(1655-58)創業で最初は音羽の滝の行者に辛子湯を提供していたという老舗もあります。七種類の原料を調合して独特の香りとピリリとした食感を出します。原料は地方や店によって異なり、唐辛子、白ごま、黒ごま、シソ、青のり、山椒、麻の実、陳皮(ちんぴ)、しょうがなどが入ります。昔から関東では七色、関西では七味と呼んだようです。江戸後期には麺類にかける薬味として広く普及し、今の七味ができたのは1816年(文化13)だそうです。京都でうどんなどを食べると、山椒の香りが際立つ七味に出合うことが少なくありません。ある老舗の場合は、陳皮を使わず、山椒の香りを効かせるのがこだわりといいます。辛みや風味も店によってさまざま。料理によって、数種類使い分けるのもおすすめです。

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