納豆
納豆
なっとう
京都の納豆には、あの一休さんが大いにかかわっています。納豆には糸引き納豆と、粘り気のない塩辛納豆という二つの種類がありますが、起源をたどると、塩辛納豆の方が古く、寺納豆として、禅宗系の寺院で伝えられてきました。納豆菌ではなく、麹菌で発酵させるのが特徴で、味噌のような味がします。京都では、「大徳寺納豆」「一休時納豆」が知られ、寺伝によると、中国からもたらされた製法を一休さんが伝えたといわれています。現在でも、京都では、お茶受けや酒の肴、和菓子の素材など、幅広く使われています。寺の食事にも欠かせず、夏の暑い時期には茶粥に添えて。また、八丁味噌と一緒にすり合わせた納豆汁も格別だそうで、それにはきまって豆腐を浮かべて食べるそうです。