相阿弥
相阿弥
そうあみ
相阿弥(そうあみ)は、政治家というよりも文化人としての側面が強かった室町幕府第八代将軍・足利義政の「同朋衆」で、「三阿弥(さんあみ)」の1人です。同朋衆とは将軍お抱えの鑑定家(唐物や刀剣)であり、絵師であり、連歌師であり、座式飾りコーディネ―ターであり、作庭家でもありました。いわゆる室町将軍の芸術コンサルタント&プロデューサーですね。三阿弥とは「真能(しんのう=能阿弥)」・「真芸(しんげい=芸阿弥)」・「真相(しんそう=相阿弥)」の三世代の同朋衆です。三阿弥、つまり祖父、父、自分と三代の集大成といえる「君大観左右帳記(くんだいかんさうちょうき)」という本を記しています。絵師としては「大仙院」の襖絵などが知られていますが、作庭家としては、その作品とも言うべき庭の作者というには確証が乏しく、伝の域を脱しませんが、大仙院書院・龍安寺方丈・青蓮院(しょうれんいん)・鹿苑寺(ろくおんじ)方丈・成就院(じょうじゅいん)の庭園などが相阿弥作と伝わります。