京都の代表的庭園(池泉庭園 編)
京都の代表的庭園(池泉庭園 編)
きょうとのだいひょうてきていえん(ちせんていえん へん)
庭の国宝ともいえる「特別名勝」に指定され、しかも特別史跡に指定されているいわばダブルタイトルの庭園は京都で3カ所あります。鹿苑寺(ろくおんじ=金閣寺)、慈照寺(じしょうじ=銀閣寺)、醍醐寺三宝院でいずれも池泉庭園です。また国の名勝・特別名勝の指定を受けている庭園で、京都で最も時代の古いのは「旧嵯峨院大沢池」で平安時代初期とされています。大覚寺の大沢池一帯の境内地のことです。ここには百人一首でも有名な「名古曽(なこそ)の滝」が復元されています。また、次に古いのは「法金剛院」や「浄瑠璃寺」などの浄土式庭園でいずれも平安時代末期の作庭です。どちらも特別名勝に指定されています。中でも法金剛院の「青女(せいじょ)の滝」は前述の「名古曽の滝」と並んで有名です。また苔寺で有名な「西芳寺」の黄金池を中心とする池泉庭園、嵐山と小倉山を借景として巨大な「曹源池(そげんち)」の広がる天龍寺庭園、御殿のほとんどの書院から見ることができるように作られた二条城二の丸庭園も特別名勝に指定され、今も多くの人を魅了します。