鴨川東岸の五条から七条にかけて広がる一帯は六波羅と呼ばれ、六波羅蜜寺周辺には、六波羅第と呼ばれる一門の屋敷が数千の規模で建ち並び軍事拠点としても発展したという。一門の権威を最高潮に高めた清盛の娘・徳子(後の建礼門院)の皇子(後の安徳天皇)もここ六波羅で誕生した。さらに六波羅のすぐ南には後白河法皇の離宮「法住寺殿」が営まれ、敷地内には清盛が法皇のために寄進した「三十三間堂」が建立された。界隈に残る平家繁栄の名残を歩く。
● 新熊野神社は市バス「今熊野」バス停から徒歩すぐ、JR・京阪電車「東福寺」駅から徒歩約8分
● 蓮光寺 駒止地蔵は市バス「河原町正面」バス停から徒歩約4分、京阪電車「清水五条」駅から徒歩約8分