京都市右京区嵐山渡月橋北西 車折神社嵐山頓宮
平清盛の怒りをかい、自ら姿を消した小督を高倉天皇の命により捜しに来た源仲国が、月の美しい夜、小督の奏でる「想夫恋(そうふれん)」という琴の曲を聞いたとされるのがこのあたり。居場所を突き止められ宮中に呼び戻された小督は帝の寵愛を受け、範子内親王をもうけた。しかし、娘の中宮徳子より先に帝の子供を宿したことが清盛の怒りを招き、小督は清盛によって尼にさせられ、嵯峨野に再び隠棲した。琴聴橋は明治時代になってから小督を偲んで車折神社嵐山頓宮前に作られ、渡月橋の北詰脇には「琴聴橋」の石碑が建っている。