下京区西七条南中野町55
平安前期に松尾の神との関係で、空也上人が松尾大社西七条御旅所社頭の地に創建したと伝えられる。七条堀川にあった市屋道場（金光寺）に対し西市屋道場とよばれた。源平盛衰記には、鹿ヶ谷の陰謀で平清盛に斬首された西光が七道の辻（四宮河原、木幡の里、造道、西七条、蓮台野、みぞろ池、西坂本）に地蔵菩薩を祀ったとの記述が残されている。寺地の西七条はそのひとつである。本尊が地蔵菩薩であるのは、六地蔵信仰の固定化以前に遡る信仰を伝えている。
