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直指庵

直指庵

 祥鳳山(しょうおうざん)と号する浄土宗の寺である。  もとは黄檗宗に属し、正保3年(1646)日本黄檗宗の開祖隠元(いんげん)禅師の法燈を継ぐ独照(どくしょう)禅師が、この地に没蹤(ぼっしょう)庵という一宇の草庵を営んだのが起りと伝える。以後、諸堂が整えられ大寺となったが、黄檗宗の正統を直指人心するという意味で直指庵と称し、寺名を定めなかったという。その後、次第に寺は荒廃したが、幕末の頃、近衛家の老女村岡局(むらおかのつぼね)によって再興された。局は、近衛忠熈(このえただひろ)に仕え、勤王の志士達と近衛家及びその他の公卿との連絡にあたっていたが、安政の大獄に連座し、江戸に送られた。後、許されて帰洛し、嵯峨のこの地に隠栖し、付近の子女の教育に努めた。本堂北の竹林の中に局の墓がある。  諸堂は、明治13年(1880)に焼失したが、有志の人々の手によって再建された。  本堂には、本尊阿弥陀如来像を安置し、開山堂には、独照禅師の本像を祀る円塔がある。右京区北嵯峨北ノ段町

基本情報

正式名称 直指庵
住所・所在地 北嵯峨北ノ段町

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