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綜芸種智院跡

綜芸種智院跡

 綜芸種智院は、「空海(くうかい)(弘法大師(こうぼうだいし))」が天長5年(828)に創設したもので、平安初期の私立学校として注目される。  当時の大学・国学(国立学校)への入学については厳格な身分制限があり、一般民衆が学問を志すことは非常に困難であったが、同院はこういった人々のために設置されたものである。  用地は、藤原三守(ただもり)が九条邸を提供し、これを充てた。  同院では、内典(仏書)・外典(儒書)の講義を行い、種智(仏道・真理を究めようとする心)への到達を図った。その制規は、空海自筆の「綜芸種智院式」で知られる。  このように、当時としては画期的な理想の下に創建された同院であったが、承和2年(835)に空海が62歳で没して以後、後継者を得ず、廃絶した。  なお、現在の私立種智院大学(京都市伏見区)は、同院の伝統を継いで設立されたものといわれている。南区西九条池ノ内町

基本情報

正式名称 綜芸種智院跡
住所・所在地 西九条池ノ内町(西福寺前)

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