「豊公参朝列」&「織田公上洛列」

「豊公参朝列」&「織田公上洛列」

「豊公参朝列」とは慶長元年(1596)、豊臣秀吉が息子の秀頼を初めて朝廷に連れて行ったときの初参内とその翌年、息子秀頼の元服の報告に行った時の様子を再現したとされています。この行列は人々の目を引く「牛車(ぎっしゃ)」が登場し、「牛童(うしのわらわ)」や「牛飼(うしかい)」など随行の姿とあわせ、時代祭屈指の豪勢な行列です。牛車は平安時代以来、最高級リムジンといわれた「檳榔毛唐庇車(びんろうげからびさしくるま)」。当時の豊臣家の勢いと財力がこの牛車に表現されています。「檳榔」とは、「蒲葵(びろう)」というヤシ科の植物の葉のこと。「唐庇」というのは「唐破風」のことです。

「織田公上洛列」は永禄11年(1568)織田信長が足利義昭を奉じて上洛したときの模様を表現しています。信長の後には織田家筆頭家老「柴田勝家(しばたかついえ)」信長に才能を見出されトントン拍子に出世をする「羽柴秀吉」、武勇の誉れ高い「滝川一益(たきがわかずます)」、温厚実篤で忠実な家臣「丹羽長秀(にわながひで)」など戦国武者行列の典型です。

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