時代祭を支える人々

時代祭を支える人々
じだいまつりをささえるひとびと

時代祭は京都市民で構成する「平安講社」という氏子組織が母体となって運営されています。「平安講社」も学区をベースに大きく10のグループに分かれ、それぞれ担当の列を受け持ちます。また女人列には花街や地域女性連合会にも協力を仰いでいます。随分と昔の話ですが、「山国隊(やまぐにたい)」も大正8年(1919)までは本当に京北町から駆け付けていたとの話です。また維新志士列の登場人物は「京都青年会議所」の卒業を間近に控えた、40歳ごろの男性が扮(ふん)しています。行列に参加する人々ばかりでなく裏方さんもたいへんです。

衣裳一つを取りましても、時代装束を復元する職人、着付をする人、保管する人、クリーニングする人、大勢の人たちによって支えられています。また、牛馬も歩きますので、それらを運搬する人、道中で御する人、またふんを拾う人もいるのです。

時代考証は最も大事な部分であり、学者や見職者の集大成ですが、苦労もあります。最近登場した「室町洛中風俗列」では「風流踊(ふりゅうおどり)」の伝統が絶えていたため、流れをくんでいるといわれている滋賀県のサンヤレ踊りを参考に試行錯誤の末、復活したという話です。

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