「時代祭」誕生エピソード

「時代祭」誕生エピソード
「じだいまつり」たんじょうえぴそーど

明治時代の前半、東京に政治経済の中心が移り、元気の無かった京都を何とか活気づけようと、さまざまな事業が展開されました。明治28年(1895)に開かれた第4回内国勧業博覧会もその一つでした。岡崎一帯に多くのパビリオンを建て、国内外から多数の人々を迎えました。

その年の秋に、1100年記念祭および式典を行い、最終日に時代行列を実施しました。それが時代祭のルーツです。当初は6列(平成21年現在20列)だったこの時代行列は1100年の都絵巻を端的に表現した事業として好評を博し、翌年から時代祭として定着したのです。第1回目は祭礼としてではなく、イベントのパレードとして10月25日に実施されました。

これは22日から始まった一連の事業が25日最終日を迎え、そのフィナーレを飾るために25日となったのですが、翌年からは桓武天皇に平安京の様子を見ていただく祭礼としての行列になりましたので、桓武天皇が長岡京から平安京に都を遷した10月22日を祭礼の日と定めたのです。

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