巡行の順番

巡行の順番
じゅんこうのじゅんばん

現在は例年7月2日、京都市役所2階「市議会会場」で、山鉾巡行の「くじ取り式」が行われています。「くじ取らず」という一部の山鉾(前祭では長刀(なぎなた)鉾・凾谷(かんこ)鉾・放下(ほうか)鉾・岩戸山・船鉾。後祭では橋弁慶山・北観音山・南観音山・鷹山・大船鉾)は参加しませんが、毎年、各山鉾町から代表者が集まり、市長による進行のもと、粛々と進められ、その様子は新聞やテレビなどでも報道されています。

いつも注目されるのは「山一番」を引き当てた町内で、巡行の先頭を行く「くじ取らず」の長刀鉾の次(後祭では北観音山もしくは南観音山<年により異なる>の次)に位置する栄えある順番です。また、室町時代や江戸時代の記録によると、この「くじ取り」の儀式は六角堂(中京区)で行われていたことがわかります。巡行の先陣争いを避けるために町衆が考えた合理的な方法だったのでしょう。また、安産の御利益でも有名な「占出山(うらでやま)」が、早い順番で登場すると、その年のお産が軽くなるという言い伝えもあるそうですよ。

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