山鉾巡行

山鉾巡行
やまほこじゅんこう・やまぼこじゅんこう

祇園祭のハイライトといってもよいのが「山鉾巡行」です。前祭(さきまつり)は7月17日の午前9時、四条烏丸の交差点から、長刀鉾を先頭に23基の山鉾が順番に、四条通、河原町通、御池通、新町通というメインのルートをゆっくりと練ります。最初の長刀鉾が町内に帰ってくるのは正午から午後1時ごろ。後祭(あとまつり)は7月24日の午前9時30分、烏丸御池の交差点から、橋弁慶山を先頭に11基の山鉾が順番に、前祭とは逆のルートで巡行します。豪華な懸装品で装飾した山鉾の様子は「動く美術館」とも表現されています。 昭和41年から平成25年までの約半世紀は「前祭」と「後祭」の巡行は17日に一緒に行われていました。昔、前祭の巡行には長刀鉾などの有名な鉾もあり、人気だったようですが、24日の後祭の巡行はその数も少なく、余り有名でない山鉾であったため、日を間違えて「後祭の巡行」に来た見物人が「ああ、後の祭りか」と言ったことから「後の祭り」という言葉が生まれたとも伝わります。現在では手遅れになったことを指す慣用句として使われていますね。

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