宵山

宵山
よいやま

17日と24日の「山鉾巡行」を前に、前祭(さきまつり)では14日から16日にかけて、後祭(あとまつり)では21日から23日の間、各町内自慢の「山鉾」が建ち並び、3日間スタンバイしています。特に夕方から夜にかけては浴衣姿の女性をはじめ、祭り気分に浸るため大勢の人々が繰り出します。

元は巨大な剣鉾を行列に持って歩いたという祭事も、現在のような「山車(だし)」の形式になったのは南北朝時代のころからという説が一般的です。それ以降は各町内が山車の形式や装飾にそれぞれが趣向をこらすようになったようです。室町時代には50を越えていたと推定される「山鉾」も応仁の乱や江戸時代の幾度かの火事で焼かれ、その後徐々に復興され、現在は前祭で23基、後祭で11基の山鉾が翌日の巡行に参加すべく、にぎやかな夜を過ごします。また、休み山(焼山)といわれ、山鉾自体は残っていませんが、そのわずかな懸装品(けそうひん)や記録が残っているものには「布袋山(ほていやま)」があります。「大船鉾(おおふねほこ)」と「鷹山(たかやま)」は長らく休み山でしたが、それぞれ平成26年と令和4年に完全復活を遂げました。

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