競馬

競馬
くらべうま

「競馬」と書いて「けいば」とは読まず、「くらべうま」と読みます。葵祭の一連の行事として上賀茂神社で実施され、「競馳(きょうち)」とも呼ばれます。5月5日の午後1時ごろから神事が執り行われた後、午後2時過ぎごろに馬場に12頭の馬が現れます。2頭ずつ走らせてどちらが勝つか競うのですが、各馬の最初のスタートのラインが違います。その最初のわずかな距離が最後のゴールでどこまで縮まっているか、あるいは開いているか、で勝敗を競います。

馬場の途中の木々にも名前がつけられ、「馬出の桜」「鞭打ちの桜」「勝負のモミジ」など、「乗尻」と呼ばれる騎手たちはこれらの大きな木々を広い馬場の目印にするのです。

また、5日に先立って1日には、「競馬足汰式(くらべうまあしぞろえしき)」という「競馬」のリハーサル的行事が同じ上賀茂神社の芝生で実施されます。この時、馬の状態や能力を関係者が見極め、5日本番の組み合わせの参考にするそうです。

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