京都市左京区大原草生町676
聖徳太子が父・用明天皇の菩提を弔うために建立したと伝えられる、天台宗の尼寺。平成12年(2000)の火災により、聖徳太子作と伝えられる本尊の地蔵菩薩は損傷、本堂は焼失したが、現在は復元されている。本堂西側の庭園の心字池(汀の池)、千年の姫小松、苔むした石、汀の桜は『平家物語』の当時のままの姿をとどめているとされる。建礼門院徳子は東山の長楽寺で出家した後、寂光院に入寺し真如覚比丘尼となった。我が子安徳天皇や平家一族の冥福をひたすら祈りながら、建保元年(1213)12月13日逝去するまで終生をこの地で過ごした。