京都市右京区嵐山
奈良時代、元明天皇が行基菩薩に命じて創建させたとされる法輪時は、平家物語の悲恋の舞台として知られる。嵯峨野に身を隠した小督を捜しに来た源仲国が法輪寺近くで小督の爪弾く琴の音を聞いたという情景が描かれている。本尊の虚空蔵菩薩は「嵯峨の虚空蔵さん」として古くから親しまれ、数え年13歳の男女が智恵を授かるために虚空蔵菩薩に祈願する「十三参り」で知られる。