東九条烏丸町7-1
瑞宝山と号する真言宗泉涌寺派の寺院。太政大臣・藤原信長の邸宅を知足院関白・藤原忠実が相続して寺に改めたといわれる。当初は四宗(顕・密・禅・律)兼学の道場だったが、のちに天台宗となり、天台座主・最雲法親王の没後に弟子の以仁王が当寺を領地として所有した。その後、平氏によって奪われ、これが以仁王の乱の一因になったと考えられている。現在は円仁の作と伝えられる本尊千手観音像を安置する本堂のみが残っている。