初夏の京都で、夜の静けさにひたる
紅葉の名所として名高い東福寺。実は初夏には約2,000本のもみじが鮮やかな緑に彩られ、青もみじの美しい景観を楽しめることでも知られています。その境内が日没後に開かれ、音と光が織りなす特別な空間へと姿を変えます。
初夏の京都で開催されている「VIE PRESENTS ZEN NIGHT 東福寺」は、通常の拝観とはひと味違う夜の寺院体験です。歴史ある伽藍を舞台に、サウンドアートナイトやライトアップ、そして脳科学研究の知見をもとに生まれた音楽「ニューロミュージック」が融合し、訪れる人を静寂と没入感に包み込みます。
昼間の賑わいとは異なる東福寺の表情を楽しみながら、自分自身と向き合う特別な時間を過ごすことができます。
禅寺を歩くシリーズの到達点として
今回の催しは、一昨年2024年の京都・建仁寺、昨年2025年の鎌倉・建長寺からつながる「ZEN NIGHT」シリーズの第三の舞台です。VIEの公式記録によれば、過去二回開催の累計来場者数は約5万人、満足度は94.3%、再訪意向は96.4%。さらに建仁寺での開催では来場者の約3割を海外からの旅行者が占めました。
(2025年開催・ZEN NIGHT WALK KAMAKURAの様子)
音・光・空間を中心に構成された没入型体験であるため、言語に依存せず楽しめることも魅力の一つです。単なるライトアップではなく、寺を歩き、耳を澄まし、静けさそのものを味わう夜へ。シリーズはその輪郭を年ごとに磨いてきました。
東福寺だからこそ生まれる、初夏のプレミアム夜間拝観
東福寺は、九條道家の発願により1236年に創建された臨済宗大本山です。完成まで約19年を要したとされ、京都を代表する大伽藍として知られています。境内を横切る通天橋は東福寺を象徴する存在で、眼下には約2,000本のもみじが広がります。
本坊庭園は2014年に国の名勝に指定され、昭和を代表する作庭家・重森三玲による四庭構成の名園として国内外から高い評価を受けています。さらに禅堂は1347年に再建された現存する日本最古・最大級の禅堂で、中世の姿を今に伝える貴重な坐禅道場として知られています。
紅葉の名所として名高い東福寺ですが、初夏には境内を彩る青もみじも見どころの一つです。初夏の青もみじが彩る境内を、夜ならではの静けさの中で味わえるのも、このイベントならではの楽しみ方です。
青もみじ、雲海、そして禅堂へ
体験の導線は、屋外から屋内へ、外の風景から内面へと、静かに深まっていきます。まず迎えてくれるのは、通天橋から見下ろす青もみじの景観です。イベントの公式サイトではここを「爽風の谷」と呼び、木々のざわめきと音に包まれる場として描いています。
続く方丈庭園「八海」では、雲海と光の演出が広がり、重森三玲の庭が夜の表情を見せます。本イベントに合わせて、重森三玲のオリジナルデザインによる砂紋を、孫の重森千青氏が約10年ぶりに再現した点も見逃せません。
さらに通常内部に立ち入ることが出来ない本堂(仏殿兼法堂)では、釈迦如来立像と堂本印象の蒼龍図が闇のなかに浮かび上がります。夜の拝観そのものが、東福寺の文化財を新しい順路で読み直す体験になっています。
そして、体験の核となるのが禅堂エリアです(禅堂も通常内部に立ち入ることが出来ません)。ここでは脳波計を装着し、自分の脳状態がリアルタイムで音と映像として可視化される「ニューロミュージック坐禅」が用意されています。VIEはニューロミュージックを、神経科学の観点から生まれ、自社製イヤホン型脳波計で検証してきた楽曲群だと説明しています。
「東福寺は京都を代表する禅寺ですが、夜の静寂に包まれた境内は昼間とはまったく異なる表情を見せてくれます。今回の『ZEN NIGHT』では、音や光の演出を楽しむだけでなく、自分自身と向き合う時間を過ごしていただけたら嬉しいです。」〈VIE株式会社 yazzさん〉
アクセスと、ZEN NIGHTの前後をどう楽しむか
東福寺は、JR奈良線・京阪本線「東福寺」駅から徒歩約10分。京都駅からはJR奈良線で1駅約3分、祇園四条駅からは京阪本線で約5分という近さです。つまり、京都駅周辺で早めの夕食を取ってから向かうことも、鑑賞後に京阪で繁華街の祇園や四条河原町方面へ足をのばして夜観光を楽しむことも組み立てやすい立地です。
東福寺そのものの静けさを味わい、その前後で京都の夜の食や街歩きへ接続する。この回遊性もまた、本イベントの強みです。開催は2026年5月29日から7月5日、時間は19時から21時30分までです。
文化資産とテクノロジーが出会う、その先へ
VIEは、ニューロテクノロジー研究開発やウェアラブル脳波計、脳波解析ソフトウェアを事業の核に据える企業です。昨年2025年に開催された大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンでの展示でも、脳波イヤホンとニューロミュージックで技術協力を行いました。その知見を東福寺のような歴史資産に接続することで、寺社を単に「見る対象」としてではなく、現代の感性で体験し直す場へと更新している点に、この事業の社会的意義があります。
夜の文化体験が増えれば、滞在時間は伸び、地域内の回遊も生まれます。東福寺の静けさを守りながら、初夏の京都に新しい夜の目的地をつくる――。その挑戦は、地域活性化と文化継承の両方にひらかれています。
基本情報
| イベント名 | VIE PRESENTS ZEN NIGHT 東福寺 |
| 開催期間 | 2026年5月29日(金)~7月5日(日) ※一部日程につきましては、販売を実施しておりません。 |
| 開催時間 | 19:00~21:30 最終入場受付:21:00 |
| チケット価格(税込み) | ・前売券【平日】12歳以上(中学生以上):2,800円(税込)6-12歳(小学生):1,400円(税込)0-6歳(小学生未満):無料 ・前売券【休日】 12歳以上(小中学生以上):3,300円(税込)、6-12歳(小学生):1,650円(税込)、0-6歳(小学生未満):無料 ・当日券【平日】 12歳以上(中学生以上):3,300円(税込)、6-12歳(小学生):1,650円(税込)、0-6歳(小学生未満):無料 ・当日券【休日】12歳以上(小中学生以上):3,800円(税込)、6-12歳(小学生):1,900円(税込)、0-6歳(小学生未満):無料 |
| 開催場所 | 東福寺 GoogleMap |
| チケット販売 | 京都観光Navi | ZEN NIGHT公式チケットストア |
| 主催 | VIE株式会社、日本経済新聞社 |
| 特別協力 | 臨済宗東福寺派大本山東福寺 |
| 後援 | 公益社団法人 京都市観光協会 |
記事制作協力:VIE株式会社