京都の夜といえば、祇園や先斗町などの繁華街を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし今、京都の夜観光に新たな選択肢として注目を集めているのが、リニューアルオープンした 太秦映画村 のナイト営業です。
2026年3月28日、「東映太秦映画村」は大規模リニューアル第1期として新たなスタートを切りました。
これまでの“家族向けテーマパーク”のイメージを大きく刷新し、“大人が没入する体験型テーマパーク”へと進化。江戸時代の街並みを歩きながら、ライブショーやグルメ、そして夜限定の刺激的な体験を楽しめる空間へと生まれ変わっています。
以前映画村を訪れたことがある人ほど、その変貌ぶりに驚くはずです。
昼は感性を刺激する江戸時代の京の旅を、そして夜は灯りに包まれた更なる非日常の世界へ――。映画村は今、新たな京都観光の目的地になろうとしています。
日本のハリウッド・太秦と、映画村の歴史
京都は、日本映画発祥の地として知られています。1897年、実業家稲畑勝太郎が木屋町四条上るで日本で最初に映画を映写(試写)した場所は「日本映画発祥の地」と呼ばれています。
また、1926年に太秦の地に撮影所が誕生して以来、多くの時代劇がここで制作され、“日本のハリウッド”とも呼ばれてきました。
そんな歴史ある撮影所の世界を一般の人にも体験してもらおうと、1975年に開業したのが 東映太秦映画村 です。
開村当時の人気は凄まじく、オープン初日から3日間で70,000人以上を動員。
本物の撮影セットを歩ける体験は当時としては画期的で、多くの人が“時代劇の世界に入れる場所”として熱狂しました。
現在開催されている特別展「太秦時代劇100年」では、日本映画史を支えてきた貴重な資料が展示されています(こちらの展覧会は、2027年春まで開催予定です)。
時代劇スター・嵐寛寿郎の愛用品や、伝説のカメラマン・宮川一夫氏所蔵の『羅生門』の扁額など、映画ファンにはたまらない展示が並びます。
巨大な扁額の迫力は圧巻。時代劇の大道具・小道具が並ぶ展示空間は、まるで撮影所の倉庫に迷い込んだかのようです。
映画村は単なるテーマパークではありません。
ここには、日本映画100年の歴史そのものが息づいています。
昼とはまったく別の顔を見せる夜の映画村
日中の映画村は、修学旅行生やファミリーで賑わう活気ある空間。
しかし日が落ち、町家の灯りがともり始める頃、村内の空気は一変します。

静かな石畳。
屋内から漏れる柔らかな灯り。
夜風に揺れる暖簾。
まるで本当に江戸時代の京の町へ迷い込んだかのような没入感があります。池のまわりには和灯りがともり、水面に揺れる光景は思わず写真を撮りたくなる美しさです。

江戸の町並みをぶらぶら歩きながら食べ歩きを楽しんでいると、ふいに侍や町人たちと遭遇することも。
まるで江戸時代の夜に迷い込んだような感覚があり、特別な目的がなくても“歩いているだけで楽しい”のが夜の映画村の魅力です。

そして夜の映画村最大の特徴が、“大人限定”コンテンツです。
大人だけが入れる、夜限定の没入空間
今回のリニューアルで特に話題を集めているのが、18歳未満入場禁止の「丁半博打」と「拷問屋敷」。
どちらも、江戸時代の“裏側”や“闇の世界”をリアルに体験できる夜限定アトラクションです。
武家屋敷の一角で開催される「丁半博打」では、“壺振り”と“合力”の軽快な掛け合いが見事。観客も巻き込まれながら勝負が進み、場内は大きな歓声に包まれます。

来場者は日本人だけでなく、欧米やアジアからの観光客も多く、国籍を超えて一緒に盛り上がれるのも魅力。言葉が分からなくても、サイコロが転がる瞬間の緊張感は世界共通です。
一方、「拷問屋敷」は、時代劇の“裏側の世界”を体感できる没入型アトラクション。少しスリリングな演出もありながら、俳優たちの巧みな芝居と絶妙な掛け合いによって、観客も思わず引き込まれていきます。
会場からは終始笑い声が上がり、テーマパークならではのエンターテインメント空間になっています。そして、この圧倒的な没入感を生み出している最大の理由が、“演者”の存在。
出演しているのは、普段から時代劇映画やドラマに出演している俳優陣です。
所作や台詞回しのリアリティはもちろん、お客様とのアドリブでの掛け合いも素晴らしく、その場ごとに空気が変化していくライブ感があります。
ただ「見る」のではなく、自分自身が物語の中へ入り込んでいく感覚。
この“本物の時代劇俳優”による体験こそ、映画村が他のテーマパークにはない圧倒的な強みと言えるでしょう。
※「丁半博打」と「拷問屋敷」は、18歳未満の方は入場出来ません。
京都の名店が集う、映画村グルメも見逃せない
夜の散策でお腹が空いたら、村内の飲食店へ。
映画村の魅力は、グルメエリアまでしっかり“江戸の町”として作り込まれているところです。
村内には、京都の人気店が多数出店。
創業1716年。老舗和菓子店の 笹屋伊織による和カフェ「SASAYAIORI+太秦映画村」。
京都ならではの出汁を活かしたカレーうどんで知られる「味味香」。
伏見の人気焼き鳥店「鳥せゑ」など、京都らしい名店の味を一度に楽しめます。
また、京都のクラフトビールが楽しめる「味隠」や、創業1879年の老舗醤油店「澤井醤油」の醤油を使用した“みたらし団子”や“醤油ラーメン”など、映画村ならではのユニークなメニューも。
食事処の暖簾や行灯の灯りまで丁寧に作り込まれており、食事をしている時間さえ“江戸体験”の一部になっています。
そして太秦映画村は、さらに進化していく
今回のリニューアルは、まだ第1期に過ぎません。
今後も段階的な開発が予定されており、映画村はさらにスケールアップしていきます。
2027年春(予定) 第2期オープン
● 新たに5つの飲食・物販店舗がオープン
● 花街文化をテーマにした新ゾーン誕生予定
2028年春(予定) 第3期オープン
● 芝居小屋「中村座(仮称)」オープン予定
さらに2028年以降には、温浴施設を計画中。
“時代劇のテーマパーク”から、“京都の夜を代表する体験型エンターテインメント施設”へ。
太秦映画村 は今、大きな進化の途中にあります。
京都の夜に、まだ知らない物語がある。
「嵐山観光のあと、京都中心部へ戻る途中にお立ち寄りいただくお客様も増えています。 江戸の街並みに灯りがともる夜の太秦映画村で、京都らしさ、日本らしさを感じる特別な時間をお楽しみください。」太秦映画村 営業部 喜多さん
次に京都を訪れる際、ぜひ“夜の映画村”へ足を運んでみてください。
基本情報
| 住所 | 京都市右京区太秦東蜂岡町10 |
| 連絡先 | 0570-064-349 |
| アクセス※「撮影所口」は入村は17時、退村は18時までとなっておりますので、「正面口」のご案内としております。 | 京福電鉄 嵐山本線 太秦広隆寺前駅下車 「正面口」まで徒歩5分JR嵯峨野(山陰本線)花園駅下車 「正面口」まで徒歩13分市営地下鉄東西線 太秦天神川駅下車 「正面口」まで徒歩14分※その他のルートにつきましては、公式HPよりご確認ください。 |
| 営業日・営業時間・料金 | 公式HPからご確認ください。 |
| 公式HP | 太秦映画村【公式HP】 |
| 公式Instagram | 太秦映画村【公式Instagram】 |
記事制作協力:太秦映画村
