幻の名店の味を受け継いだ玉子サンド&夜パフェ~喫茶 le GABOR~

2025年02月28日(金)

幻の名店の味を受け継いだ玉子サンド&夜パフェ~喫茶 le GABOR~

目次

    京都・三条通の地下で幻の名店の味を受け継いだ玉子サンド&夜パフェ

    神社仏閣や、絶景、お目当てのランチ&カフェなど、日が暮れるまで京都めぐりをめいっぱい楽しんだあとは、旅の第二幕・夜時間のはじまりです。夜ごはんを食べてもよし、スイーツを楽しむのもよし、ひとりでも居心地がよく駅やバス停からも近い、夜喫茶をご案内しましょう。第3回は、三条通の雑居ビル地下に潜む「喫茶 le GABOR(ガボール)」。ふわふわの玉子焼きのサンドイッチや、スイーツとともにご機嫌なナイトタイムを過ごせますよ。



    「喫茶 le GABOR」は、世界遺産・二条城の近くにある人気のレトロ喫茶「喫茶 la madrague(マドラグ)」の姉妹店。マドラグは夕方18時に閉店となりますが、こちらは平日16時から、土・日・祝日はお昼の12時から営業スタート。河原町~木屋町界隈の夜に欠かせない一軒となっています。

    三条通の雑居ビル地下へ

    古くから京の都を潤してきた鴨川と、森鴎外の小説『高瀬川』の舞台となった高瀬川、ふたつ川の間に挟まれた一帯。賑わう三条通に面した雑居ビルの階段を下りていくと、「喫茶 le GABOR」からこぼれる灯りに引き寄せられます。

     
    かつてこの場所には、マドラグのオーナーである山﨑三四郎裕崇さんも何度も足を運んだ老舗ギャラリー「立体ギャラリー射手座」がありました。閉廊となった後、ビルの持ち主が偶然マドラグの常連さんだった縁でこの空間を活用することに。マドラグのオープンから2年後の2013年に「喫茶 le GABOR」が誕生しました。

     
    「当時、このあたりで夜に営業している喫茶店といえば、六曜社さんくらいでしたね。夜に若者が集うのはバーが定番でしたが、あえて“夜カフェ”に。十数年が経過した今、若い世代の方々に親しんでもらえているなと思います」と山﨑さん。

     
    コンクリート打ちっぱなしの無機質なグレーと妖艶な赤、ツートーンの壁に囲まれた店内。ふと目線を上げると、ミラーボールがくるくると回る天井に、木製の椅子や、鳥かご、それから、なぜかやかんまで! 無重力の場所にいるような、浮遊感を覚えます。

     
    フォトジェニックな内装は、パリのキャバレーの楽屋をイメージしたそう。どこを切り取っても絵になります。


    店内は、なんとペットの同伴もOK。スタッフの田中さんによると、これまで小型犬、大型犬、猫のほか、ミーアキャットまで(!)来店したことがあるのだとか。ほの暗さが心地いいのか、動物たちも飼い主に寄り添っておとなしくしているそうです。

    幻の名店の味を受け継ぐ玉子サンド

    取材時にオーダーしたフードは、南インドカレー、ハニーシナモントースト、バタートーストと、いちおしの「コロナの玉子サンドイッチ・元味」の4種。「コロナ」とは、かつて四条木屋町の路地裏にあった洋食店で、ふわふわで分厚い玉子焼きを挟んだサンドイッチが人気を集めていました。店主がご高齢となったため閉店することを知った山崎さんが、店主からレシピを学び、幻の名店の味を受け継いだのです。
     「コロナの玉子サンドイッチ・元味」

    こちらで味わえる玉子サンドは、そんなコロナの味を忠実に再現したもの。マドラグの玉子サンドは、コロナのレシピをベースに山崎さんがアレンジを加えた進化系です。

     「ウォンカ」

    スイーツメニューが充実していることも魅力のひとつ。自家製カスタードプリン、ホットケーキ、各種ケーキのほか、パフェは5種もそろいます。

    チョコレートブラウニー、チョコレートアイス、バナナを重ねて仕上げにチョコソースをとろりとかけた王道のチョコレートパフェ「ウォンカ」が人気ナンバーワン。「みんなが好きなパフェを作ろうとスタッフたちで考えて、これは間違いない!と完成した、すべてがチョコ味(笑)のパフェです」と田中さん。

     「クラシックプリンアラモード」

    「子どもの頃にデパートの屋上で食べた王道のプリンアラモード」をイメージしたという「クラシックプリンアラモード」は、たっぷりの練乳を入れ、オーブンで蒸し焼きにした自家製プリンが主役。しっかり固めの食感と卵のコク、カラメルのほろ苦さがバランスのある味わいです。

     
    コーヒー、紅茶、ソフトドリンク、アルコールまでドリンクも多種多様。とくにコーヒーは、生クリーム、チョコソース、スパイス、オレンジリキュール、焦がしたキャラメルなどフレーバーのバリエーションが豊富です。

     

    おしゃべりに花を咲かせたり、ひとりで本を読んだり。テーブルに山積みになった「来訪ノート」に目を通したり、自身の思いを綴ってみたり。店を後にして地上に戻っても、この別世界で過ごした心地よい時間の余韻が、街の喧騒を忘れさせてくれそうです。

    今回のスポットの基本情報

    【店名】喫茶 le GABOR(きっさ ガボール)
    【電話】075-211-7533
    【住所】京都市中京区中島町103 藤田ビル B1F
    【アクセス】京阪三条駅から徒歩2分
    ※詳細情報は、公式HPよりご確認ください
     ※2025年3月取材時点の情報です。

    ライター・カメラマン情報

    ライター:佐藤 理菜子
    築90年を超える国指定・登録有形文化財の京町家を拠点に京都の魅力を発信する株式会社らくたびに所属。猫と日本酒をこよなく愛する、旅行情報誌やWEBの編集者&ライター。神社&お寺、レトロ建築、苔庭、水辺の風景、和菓子店めぐりも好む。

    カメラマン:マツダナオキ
    富山県生まれ、東京都内の撮影スタジオで3年間スタジオマン経験後フリーランスのカメラマンに。13年前に縁もゆかりもない京都に移住。カフェ撮影を得意としつつ人物、料理、風景、建築などオールマイティにこなす。HP
     

    今回の記事制作担当

    株式会社らくたび

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