滋賀県大津市坂本本町4220
平安時代初期、最澄が開いた天台宗の総本山。京都・滋賀にまたがる比叡山全域を境内とし東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)の3つの地域に200余りの堂宇が点在する。平安京の北東の鬼門を守り、その影響力はたびたび『平家物語』の中でも描かれている。平家打倒の謀議、「鹿ヶ谷事件」は後白河法皇が対立関係にあった延暦寺と清盛をぶつけることで両者の力をそごうとした目論みに対し、清盛が武力衝突を避けるためにでっち上げたという説がある。