写真提供:嵯峨野観光鉄道
嵯峨野トロッコ列車について、その魅力と歴史
嵯峨野トロッコ列車は、JR嵯峨嵐山駅隣接のトロッコ嵯峨駅からトロッコ亀岡駅まで7.3キロを走行します。
その路線は、JR山陰線の複線化によって使われなくなった線路の観光利用を目的として、平成2年(1990年)社長以下スタッフわずか9名で発足。
当初は、「3年持てば上出来」と言われたが、四季折々の車窓からの風景や車両の魅力に加えて、観光列車としての心のこもったサービスなどが人気を集め、一躍京都の人気観光スポットに。
車両は昭和46年製造(国鉄時代)のDE10型と呼ばれる、ディーゼル機関車が牽引する貨車改造の客車からなっています。機関車牽引の列車はかつて日本各地で見られましたが、今では珍しい存在。この機関車に会うために遠方からやってくる人もいます。
5号車の窓ガラスのないオープン車両『リッチ号』に乗れば、まさに風と光と音を肌で感じられるひとときを過ごせます。
夜間のトロッコ列車内は電球による照明に照らされて、昔懐かしい列車旅を体験することが出来るでしょう。
この車両も来年新型車両にバトンタッチすることになっていて、今年末で引退することになっています。現在の車両を見たい方、乗りたい方は今年中に是非ご乗車を。
夜の紅葉の絶景が楽しめる「光の幻想列車」
嵯峨野トロッコ列車のライトアップの歴史は、2005年から始まり、年を重ねるごとに照明の数が増えて、見応えのあるものとなっています。最近では春の桜のシーズンにもライトアップが実施されています。
写真提供:嵯峨野観光鉄道
沿線に照明機器が設置され、渓谷を彩る鮮やかな紅葉や対岸の山々を幻想的に照らし出します。また、トロッコ保津峡駅や沿線数箇所にイルミネーションを施し、闇に包まれた保津川渓谷を煌びやかに彩ります。約1000台の照明に照らされる美しい紅葉、色彩豊かな光によってさらに神秘的な姿を見せる山々、きらめく川面など、正に「幻想的」な光景をお楽しみいただけます。
暮れゆく保津峡の山々と川の流れをより一層上質に演出するライトアップ&イルミネーションで、昼間とは違う期間限定の幻想的な絶景を楽しるのが「光の幻想列車」の魅力です。
写真提供:嵯峨野観光鉄道
また、2026年2月に嵯峨野観光鉄道の線路施設群(橋梁および隧道等)が、国登録有形文化財(建造物)として正式に認定されました。対象は京都市から亀岡市にまたがる全18基の土木構造物で、その多くは明治時代に建設され、現在も鉄道施設として活用されています。長年にわたり良好な状態で維持・継承されてきたことなどが評価され、国登録有形文化財として登録されました。

これらの沿線のトンネルや鉄橋の一部もライトアップされますので、お見逃しなく。
「光の幻想列車」の楽しむために
・嵯峨野トロッコ列車の予約の取り方
「なかなか取れない」という印象が強い紅葉シーズンのトロッコ列車。
乗車券は1カ月前の0時から発売開始。発売と同時にサイトでの予約がおすすめ。
また、嵯峨、嵐山、亀岡にトロッコ列車各駅窓口にて、朝から当日1日分の乗車券の先着順での販売があります。

・トロッコ列車乗車までの楽しみ
ご乗車前には是非、嵯峨嵐山の散策を。秋の紅葉シーズンにはライトアップされる寺院もあります。

トロッコ嵯峨駅には、4両のSLやベーゼンドルファーなどピアノの展示がある「19世紀ホール」や西日本最大級の鉄道ジオラマ「ジオラマ京都JAPAN」、トロッコ列車グッズや沿線のお土産を揃えた売店の「竹の道 嵯峨の庵」があります。また、トロッコ嵯峨駅前でも時期によりライトアップやイルミネーションが施されています。

・「往復乗車」がおすすめ
左右の車窓からの眺めは異なるので、往路復路で異なる側の座席指定がおすすめ。
写真提供:嵯峨野観光鉄道
亀岡側の終点、トロッコ亀岡駅から車で約30分の距離にある、京の奥座敷 湯の花温泉に宿泊するのもおすすめです。
・「運転士さんのサービス徐行」
「星のや京都嵐山」向かいや明智光秀が釣りをしたとの言い伝えがある「殿の漁場」において、「運転士さんのサービス徐行」が行われることも。じっくりとライトアップが楽しめます
写真提供:嵯峨野観光鉄道
・京都市内の秘境駅、トロッコ保津峡駅のイルミネーション
写真提供:嵯峨野観光鉄道
・車掌さんの案内と無料の「多言語音声ガイドサービス」
嵯峨野トロッコ列車では、車掌さんによるご案内が有名。最後に歌を披露してくれることも。
また、車掌さんの案内に加え、特にインバウンドのお客様にもこれまで以上にお楽しみいただけるよう、日本語、英語、中国語、韓国語に対応した「多言語音声ガイドサービス」を行っていて、ご自身のスマートフォンに無料のアプリをダウンロードしていただくと、列車の走行位置に合わせてガイドが再生されるとともに、ご旅行の前後でも自由にお聴きいただけます。列車から見える美しい景色とともに、ガイドから流れる物語も併せてお楽しめます。
トロッコ列車に乗りながら体験する、歴史を走るオーディオガイド
2027年デビューの新型車両について
2027 年春の運行開始に向け、新たなトロッコ列車の製作が進んでいます。環境に配慮され、より快適性や眺望性に優れた新型車両を導入。車内には「特別室」も新設予定です。
2027年春デビューの新型車両 写真提供:嵯峨野観光鉄道
基本情報
| 住所 | 京都市右京区天龍寺車道町(トロッコ嵯峨駅) |
| アクセス | 「トロッコ嵯峨駅」JR嵯峨野(山陰)線 嵯峨嵐山駅下車すぐ 「トロッコ亀岡駅」JR嵯峨野(山陰)線 馬堀駅下車徒歩約10分 |
| 運転日・運転時間・運賃 | 公式HPをご参照ください。 |
| 公式HP | https://www.sagano-kanko.co.jp/ |
| 公式Instagram | https://www.instagram.com/saganoromantictrain_1114/?hl=ja |
2026年「光の幻想列車」運行日(8月1日現在)
嵯峨野81・82号運転日:10月24日(土)~12月13日(日)、12月26日(土)、27日(日)
嵯峨野91・92号運転日:11月14日(土)~30日(月)、12月5(土)、6日(日)
※嵯峨野81号 トロッコ嵯峨駅 17:10発
嵯峨野91号 トロッコ嵯峨駅 18:26発
嵯峨野82号 トロッコ亀岡駅 17:43発
嵯峨野92号 トロッコ亀岡駅 18:59発
写真提供:嵯峨野観光鉄道
写真提供:嵯峨野観光鉄道
記事制作:京都市観光協会誘致事業課 「朝観光・夜観光」担当
記事制作協力:嵯峨野観光鉄道株式会社