乗願院
浄土宗に属する。寺伝によれば、当院は、もと延暦寺の支坊であったが、元亀2年(1571)、織田信長の叡山焼討ちの際、焼失したといわれる。しかし、まもなく慶長13年(1608)信誉上人によって再興された。それ以後、江戸時代を通じて、当院は照高院(のちの北白川宮)の御霊所となり、照高院四代道寛法親王によって乗願寺山が寄進されるなど種々の保護が加えられたのである。 乗願寺山には、照高院の墓地があり、そのためこれ以降は、同墓地を乗願院が管理するところとなった。 本堂は、もと上賀茂神社境内にあった神宮寺観音堂を譲りうけ、明治2年(1869)に移築したもので、屏障具としての蔀(しとみ)形式も珍しく、蛙股(かえるまた)の彫刻、その他にも寛永期建造物の特徴がよくみられる。なお、明治に至って照高院は廃絶したが、道晃法親王らの位牌は、現在に至るまで当院において安置されている。左京区北白川仕伏町
基本情報
正式名称 | 乗願院 |
---|---|
住所・所在地 | 北白川仕伏町83 |
この情報を共有する
-
Twitterでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEで送る
URLをコピー