溶けていく時間に酔う、
彩り深まる京都の夜。

月明かりで神秘さが増す、
神社仏閣の夜間拝観。
ライトアップされ優美に輝く桜や紅葉。
喧騒を離れ、星影や街灯りの
きらめきに浸る絶景。
文化が芽吹く、ライブハウスやクラブ。
会館飲みや深夜喫茶、隠れ家バー、
至福の夜ラーメン。
京都の夜には、尽きることのない
「夜ふかしの選択肢」が広がっています。

祝70周年!京都市交響楽団 定期演奏会金曜夜公演 ~1週間のご褒美に、北山でクラシック音楽に酔う。~

2026年08月06日(木)

  • 上賀茂・北山・大徳寺

祝70周年!京都市交響楽団 定期演奏会金曜夜公演 ~1週間のご褒美に、北山でクラシック音楽に酔う。~

目次

    ワールドクラスのオーケストラ体験を、クラシック音楽の殿堂で。

    「京都市交響楽団」は、日本で唯一自治体が設置・運営に責任を持つオーケストラで、市民から「京響」の愛称で親しまれています。その「京響」が今年70周年を迎えました。ここでは、「京響」の歴史や特色、本拠地の「京都コンサートホール」や金曜の夜に開催される「定期演奏会」、お得なチケットについて、解説致します。

    1956年第1回定期演奏会

    2017年第610回定期演奏会(c)Tatsuo Sasaki

    (c)井上写真事務所 井上嘉和

    (c)井上写真事務所 井上嘉和

    「京響」、その歴史と評価について

    「京都市交響楽団」は、1956(昭和31)年に「京都の新たな文化財」として設立され、今年で70周年。日本で唯一の自治体が設置・運営に責任を持つオーケストラで、「京響」の愛称で市民から親しまれています。2023年、世界が注目する新進気鋭の指揮者・沖澤のどかさんが第14代常任指揮者に就任。研ぎ澄まされた感性と卓越した推進力で京響に新しい風を吹き込み、一層のレパートリーの拡充と演奏の充実を図っており、今最も勢いのあるオーケストラです。京都市交響楽団第14代常任指揮者 沖澤のどかさん(c)京都市交響楽団

    国内外で絶賛される世界的な実力を持つ京都市交響楽団は、過去の海外公演でも証明されてきました。彼らのアンサンブルの美しさと機能性の高さは、海外の音楽批評家からも熱い注目を集めています。また、音楽都市・京都の価値を高める「アジアオーケストラウィーク(AOW)」でも中心的役割を担い、文化都市のシンボルとして存在感を発信し続けています。まろやかで奥深く、伝統工芸品にも通じる上品な艶を湛えた世界基準の響きを、最高の音響空間で聴くことこそ、至高の「夜観光」と言えます。

    定期演奏会の会場は、京響の本拠地である「京都コンサートホール」。

    世界的な建築家・磯崎新氏が設計し、1995年に建てられた音楽専用ホールで、印象的な外観や螺旋状の廊下、天井が高くパイプオルガンがそびえ立つ大ホールは、一歩足を踏み入れるだけで非日常へと誘われます。

    オーケストラが一斉に音を奏でた瞬間、ホールの空気がビリビリと震え、まるで全身に音のシャワーを浴びているかのような生演奏ならではの感動が押し寄せます。旅の夜、あえてスマホを置いて本物の音に溺れる時間は、何にも代えがたい贅沢なひとときでしょう。 

    そして、金曜夜に味わうオーケストラ体験は、忘れがたい京都観光の思い出になるに違いありません。

    気軽に、本格的に。

    「クラシックは敷居が高い…」という心配は無用です。

    京響の本拠地である京都コンサートホールは、京都駅や四条烏丸といった市内の中心地から、地下鉄一本でわずか10〜15分ほどでアクセスできます。

    ホールの駐輪場も完備していて、コンサートの当日、自転車でいっぱいになります。「自転車で通えるワールドクラスのオーケストラ」は、コンパクトな京都ならではの景色です。ホール周辺には京都府立植物園、京都府⽴陶板名画の庭もあり、北山文化ゾーンの一画に立地していて、コンサート前に楽しむことも可能です。

    また、ドレスコードはなく、観光やお仕事帰りのカジュアルな服装のままふらっと立ち寄れます。大きな荷物はクローク(無料)に預けられるので、身軽に鑑賞できるのも観光客には嬉しいポイントです。

    金曜夜公演は、土曜日(昼)の公演とまったく同じ休憩ありのフルサイズ・プログラム(約2時間)。19時開演なので、仕事終わりでも観光をしっかり楽しんだ後でも間に合います。

    開演前には、ステージ上で指揮者やソリストによる「プレトーク」が行われることも。プレトーク中の京都市交響楽団第14代常任指揮者 沖澤のどかさん(c)京都市交響楽団

    曲の聴きどころや裏話をたっぷり解説してもらえるため、予備知識なしの初心者でも安心して音楽の世界へ没入できますし、指揮者やソリストの人柄を知ることが出来て、演奏会がより楽しめることと思います。

    さらに、驚くほど充実したお得なチケット制度も魅力的。

    通常のS席(6,000円)から舞台後方のP席(3,500円)まで手の届きやすい価格設定に加え、金曜夜だけの特権として、2名分がセットで最大2,000円もお得になる前売限定の「金曜ペアチケット」(S席2名:10,000円など)をご用意。パートナーやご友人を誘っての夜観光のメインイベントにおすすめです。
    また、若い世代(30歳以下)を対象とした「U30」チケットを利用すれば、S席が2,500円になるなどリーズナブルな価格でお楽しみいただけます。
    公演によっては本番数日前に、「ホールリハーサル公開」(事前申込制・定員あり)を実施。京都コンサートホールで、本番に向けたリハーサルの一部をワンコイン(500円)で見学できます。京響の演奏が進化していくプロセスをぜひ体感してください。

    開演前ホワイエのドリンクカウンターも楽しみ。

    京都コンサートホール の金曜夜を特別なものにしてくれるのが、大ホールホワイエ(ロビー)に登場するドリンクカウンターの存在です。

    きらびやかな照明に照らされた開放的なラウンジスペースで、グラスに注がれたワインやビールを片手に、これから始まる美しい音楽に想いを馳せることができます。

    京響は今年70周年!

    創立70周年を迎えた今シーズンのテーマは「イズムに誘う(いざなう)」。作曲家や作風、大作の真髄に迫り、京響ならではの多彩な音楽の魅力をお届けします。 
    最大の目玉は、常任指揮者・沖澤のどかによる【プロコフィエフの陣】。20世紀を代表する作曲家・プロコフィエフが遺した7つの交響曲を、「壱」「弐」「参」の全3回に分けて1年で一挙に演奏する、非常に珍しい大プロジェクトです。
    【アウトリーチ事業「京(みやこ)の音楽会」】では、「京都の文化財」である京響がホールを飛び出し、京都ならではの「伝統文化」や「近現代文化」を代表するような素敵な空間に出向き、 より多くの市民や京都を訪れる人々に音楽を届けるアウトリーチ事業です。地域の身近な場所で上質な音楽に触れられる機会を創出し、京都の街全体を音楽の歓びで満たしていきます。

    (c)井上写真事務所 井上嘉和

    【ロームシアター京都10周年×京都市交響楽団70周年記念 共同プロジェクト】は、京都のカルチャーを牽引する芸術拠点「ロームシアター京都」の開館10周年と、京響の70周年を記念し、京都市立芸術大学、京都市立京都堀川音楽高校、京都市少年合唱団とタッグを組んだ、オール京都市を挙げての大型共同プロジェクトです。音楽と舞台芸術が融合した、アニバーサリーイヤーにふさわしい、ここでしか観られない特別な祝祭プログラムが展開されます。
    70周年企画が目白押しのシーズン、ぜひ会場にてお楽しみください。

    京都市交響楽団 営業担当の方からおすすめのコンサートやポイントについてコメントをいただきました。

    「直近の定期演奏会での注目は、2027年度末まで京響首席客演指揮者として契約を延長したデ・フリーントが指揮する8/28(金)の定期演奏会。京響×デ・フリーントのコンビでは、古典派からロマン派初期の作品を中心に取り上げており、シューベルトの交響曲は4作品目となります。
    今回演奏するのは、2楽章分しか書かれなかったシューベルトの未完の傑作「未完成」。併せて演奏するのは同じくシューベルトの「6つのドイツ舞曲」、こちらは、流麗で色彩豊かなオーケストレーションが特徴のウェーベルンが編曲したものです。デ・フリーントの深い洞察に基づくアグレッシブなアプローチをお楽しみください。また、2024年11月に第12回浜松国際ビアノコンクールにて日本人初となる第1位を受賞した鈴木愛美が登場し、コンクール本選で演奏したペートーヴェン作曲「ピアノ協奏曲第3番」を披露します。古典派からロマン派へと移りゆく芳醇な響きがコンサートホールに響き渡ります。」 

    京都コンサートホール基本情報

    場所 京都市左京区下鴨半木町1-26
    アクセス 京都市営地下鉄烏丸線「北山駅」1番または3番出口から南へ徒歩約5分
    開演時間 19:00開演(18:00開場 / 開演30分前ごろからプレトークあり)※金曜夜公演の場合
    料金 S席 6,000円 / A席 5,500円 / B席 4,500円 / C席 3,500円 / P席 3,000円 金曜ペアチケット:S席 2名10,000円 / A席 2名9,000円 / B席 2名8,000円 「U30」チケット(30歳以下):S席 2,500円 / A席 2,000円 / B席 1,500円
    公式HP 京都市交響楽団

    今年度の金曜夜公演情報

    【第713回 定期演奏会】
    日時:2026年7月10日(金)19:00開演 / 7月11日(土)14:30開演
    指揮:沖澤 のどか(常任指揮者)
    独奏:ソフィー・デルヴォー(ファゴット)*
    曲目:林 光:吹きぬける夏風の祭り
       吉松 隆:ファゴット協奏曲「一角獣回路」*
       ラヴェル:「鏡」(管弦楽版)から「海原の小舟」「道化師の朝の歌」
       ドビュッシー:交響詩「海」

    【第714回 定期演奏会】
    日時:2026年8月28日(金)19:00開演 / 8月29日(土)14:30開演
    指揮:ヤン・ヴィレム・デ・フリーント(首席客演指揮者)
    独奏:鈴木 愛美(ピアノ)*
    曲目:ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 op.37*
       シューベルト(ウェーベルン編):6つのドイツ舞曲 D.820
       シューベルト:交響曲 第7番 ロ短調 D.759「未完成」

    【第715回 定期演奏会】
    日時:2026年9月18日(金)19:00開演 / 9月19日(土)14:30開演
    指揮:リオ・クオクマン
    独奏:神尾 真由子(ヴァイオリン)*
    曲目:メンデルスゾーン:序曲「静かな海と楽しい航海」op.27
       モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調 K.218*
       エルガー:変奏曲「謎」(エニグマ変奏曲)op.36


    【第716回 定期演奏会】
    日時:2026年10月9日(金)19:00開演 / 10月10日(土)14:30開演
    指揮:上岡 敏之
    曲目:ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「前奏曲」「愛の死」
       ブルックナー:交響曲 第6番 イ長調

    【第718回 定期演奏会】
    日時:2027年1月15日(金)19:00開演 / 1月16日(土)14:30開演
    指揮:沖澤 のどか(常任指揮者)
    独奏:ルーカス&アルトゥール・ユッセン(ピアノ)*
    曲目:プーランク:2台のピアノのための協奏曲 ニ短調*
       ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(1910年全曲版)

    【第719回 定期演奏会】
    日時:2027年2月19日(金)19:00開演 / 2月20日(土)14:30開演
    指揮:広上 淳一
    独奏:ニコライ・ルガンスキー(ピアノ)*
    曲目:ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 op.30*
       ショスタコーヴィチ:交響曲 第15番 イ長調 op.141

    【第720回 定期演奏会】
    日時:2027年3月19日(金)19:00開演 / 3月20日(土)14:30開演
    指揮:ピエタリ・インキネン
    合唱:京響コーラス*
    曲目:シベリウス:交響詩「フィンランディア」op.26*
       ニールセン:「アラジン」組曲 op.34*
       シベリウス:交響詩「4つの伝説」(レンミンカイネン組曲) op.22

    【特別演奏会 「第九コンサート」】
    日時:2026年12月25日(金)19:00開演 / 12月26日(土)14:30開演
    指揮:阪 哲朗
    独唱:ブリギッテ・ゲラー(ソプラノ)
       藤木 大地(カウンターテナー)
       小堀 勇介(テノール)
       池内 響(バリトン)
    合唱:京響コーラス
    曲目:ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 op.125 「合唱付き」

    ◇ホールリハーサル公開
    会場:京都コンサートホール・大ホール
    定員:200名(応募多数の場合は抽選)
    対象:小学生以上の方(小学生は保護者の同伴が必要)
    料金:500円(支払いは現金のみ。当日受付にてお支払いください。)
    応募詳細は各公演の前月1日に京都市交響楽団 公式サイトにて公開いたします。

    (c)井上写真事務所 井上嘉和

    さらに、70周年の祝祭感はホールの中だけに留まりません。京都市交通局とのコラボレーションにより、地下鉄烏丸線の車両には鮮やかな「京響70thヘッドマーク」が掲示され、京都市役所の地下通路では、楽団の70年の歩みを振り返る「記念展示」が実施されています。写真提供:京都市交通局

    京都伝統産業ミュージアムの空間で伝統工芸品に囲まれながら京響メンバーの音色を聴く「工芸の音楽会」など、京都の街のインフラや伝統文化そのものとオーケストラが美しく融合する試みが次々と行われています。
    私たちが金曜日の夜、地下鉄に乗って北山駅へ向かうその道中から、すでに「70周年の京響を街全体で祝福する」という特別な体験が始まっているのです。

    記事制作:京都市観光協会誘致事業課「朝観光・夜観光」担当

    記事制作協力:京都市交響楽団・京都市交通局 

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