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東山界わい

東山界わい

だらかな緑の稜線を見せる東山連峰。その麓には円山公園、八坂神社、高台寺から清水寺に至る観光スポットが数多くあり、観光客で常ににぎわっている。
円山公園の奥にある長楽寺には頼山陽・三樹三郎父子の墓があるほか、水戸藩烈士の墓所「尊攘苑」も。幕末、東山・霊山の霊明社で志士たちを神道式で葬る祭祀が行われ、霊山は志士たちの葬送の地となった。京都霊山護国神社は、明治維新を目前にして倒れた志士たちを祀るため慶応4(明治元年・1868)、明治天皇の発案により創建された日本初の招魂社。坂本龍馬をはじめとする有名無名の志士たちの墓碑が並ぶ。向かいには、日本で唯一の幕末維新専門ミュージアム・霊山歴史館が立つ。東大路通から霊山に至る坂道を「維新の道」と呼び、龍馬・幕末ファンの聖地として訪れる人が多い。この道の途中には、世にいう「翠紅館会議」が行われた翠紅館が立ち、現在は料亭になっている。
二年坂、三年坂を上り切ると広がる、世界文化遺産・清水寺にも維新の史跡は多く残る。

全体地図
  1. 市バス「祇園」
  2. 約10分
  3. 円山公園
    坂本龍馬・中岡慎太郎像
  4. 約5分
  5. 長楽寺
  6. 約10分
  7. 維新の道
  8. 約2分
  9. 翠紅館
  10. 約3分
  11. 京都霊山護国神社
  12. すぐ
  13. 霊山歴史館
  14. 約15分
  15. 清水寺
  16. 約10分
  17. 市バス「清水道」

円山公園 坂本龍馬・中岡慎太郎像

円山公園 坂本龍馬・中岡慎太郎像
  • 京都市東山区円山町

枝垂れ桜で有名な桜の名所。龍馬・慎太郎像は公園の東側にある。昭和9年に建立されたが、第二次大戦中供出させられ、昭和37年に再建された。

長楽寺

長楽寺
  • 京都市東山区円山町

円山公園奥にひっそりとたたずむ。延暦24年(805)、桓武天皇の勅命で最澄を開基として創建された。室町時代、相阿弥が足利義政の命で銀閣寺庭園を造る際、試作的に同寺の庭を造ったとされ相阿弥作の庭が伝わる。墓所には頼山陽、頼三樹三郎父子の墓がある。東山をこよなく愛した山陽は自分の亡きがらをここに埋めるよう遺言した。文久3年(1863)、水戸藩士・大場一真斎率いる本国寺党の殉難者86人を祀る水戸藩烈士の墓所「尊攘苑」、水戸藩京都留守居役だった鵜飼吉左衛門・幸吉父子の墓と尊攘碑、松平昭訓(徳川斉昭の子)、大場一真斎、原市之進の墓などがある。

維新の道

維新の道
  • 京都市東山区

東大路通から京都霊山護国神社へ続く参道。途中高台寺に続く「ねねの道」、清水寺に続く「二年坂」が交差する。鳥居を越えてからはかなり急な上り坂。翠紅館もこの途中にある。上り切ると京都霊山護国神社、霊山歴史館、霊明神社がある。文化6年(1809)、神道家・村上都愷(くにやす)が霊明社を創設し、三世都平(くにひら)が文久二年(1862)より志士たちの葬祭場としてから、霊山は勤皇の志士たちの聖地となった。聖地へ向かう「維新の道」を、一歩一歩踏みしめて歩きたい。

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翠紅館

翠紅館
  • 京都市東山区高台寺桝屋町359

文久3年(1863)の「八月十八日の政変」前夜、土佐・長州の志士たちが、倒幕の密議をしばしば行った。これを「翠紅館会議」という。当時は西本願寺が所有していた。

京都霊山護国神社

京都霊山護国神社
  • 京都市東山区清閑寺霊山町1

明治維新ゆかりの神社として信仰を集める。墓地には坂本龍馬、中岡慎太郎、木戸孝允(桂小五郎)をはじめ、多くの志士たちの墓が立つ。

霊山歴史館

霊山歴史館
  • 京都市東山区清閑寺霊山町1

昭和45年、幕末・明治維新専門の博物館として霊山の地に開館した。その収集資料は5000点を超え、約100点を常設展示するほか、テーマを決めて特別展も開催している。

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清水寺

清水寺
  • 京都市東山区清水一丁目294

境内の忠僕茶屋と舌切茶屋は勤皇僧・月照ゆかりの茶屋。月照は安政の大獄で追われ、西郷隆盛と共に錦江湾に入水した。成就院は月照が住職を務めた塔中(たっちゅう)。

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