先斗町通り
先斗町通は三条通南から四条通間に約500m続く京都において有数の文化・遊興の中心地として発展し,品格と賑わいを合わせ持つ通りである。
通りは本二階建を中心とする間口3間程度の伝統的建造物が両側に建ち並び,連続する軒下の空間や,町並みに規則的に配される玄関戸,繊細なスケール感を特徴とした空間から構成されている。
また,江戸時代から続く京都を代表する花街の一つであり,簾やあやめ張りの目隠し板,細やかな格子,犬矢来・駒寄といった奥ゆかしさを感じさせる細部意匠を備えたお茶屋建築等が花街文化を継承する歴史的町並みを形成している。
北側には陶器瓦や牡丹唐草風テラコッタタイル等の東洋風意匠を特徴とし,地域の景観及び文化上の核になる先斗町歌舞練場がある
繊細なスケール感を持つ町並みと,夏の風物詩である鴨川に向かって開放された東山を望む納涼床とともに,京都を代表する景観を形成する通りとして知られている。
京都市