神幸祭と還幸祭

神幸祭と還幸祭
しんこうさいとかんこうさい

山鉾巡行の熱気も冷めやらぬ、7月17日午後4時頃から、八坂神社では神輿渡御(みこしとぎょ)に先立って本殿で祭典が行われ、午後6時には、三基の神輿が八坂神社西楼門の下に集結します。3基の神輿はそれぞれ、「中御座(なかござ)」「東御座(ひがしござ)」「西御座(にしござ)」と呼ばれ、それぞれ「素戔嗚命(すさのおのみこと)」「櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)」「八柱御子神(やはしらのみこがみ)」が乗っているとされているのです。17日の夕方、3基の神輿は氏子地域を独自のルートで巡行し、夜には四条寺町の「御旅所(おたびしょ)」に入ります。これを「神幸祭(しんこうさい)」といいます。そして今度は、1週間後の24日の夕方、「御旅所」を出た3基の神輿はそれぞれがまた別々のルートで巡行し、深夜、八坂神社に戻ります。この24日の神輿渡御のことを「還幸祭(かんこうさい)」といいます。

整理しますと、神社から御旅所に神様が行くことを「神幸祭」。そして、御旅所から神社に戻ることを還幸祭と呼ぶのです。これはどこの神社でも共通する呼び方ですね。

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