見物のポイント

見物のポイント
けんぶつのぽいんと

「宵山」の見物ポイントは、さまざまな山鉾を見て周り、個性豊かな懸装品(けそうひん)を愛で、お囃子(はやし)に耳を傾け、歌を歌いながら「ちまき」を売る子たちの様子に笑みを浮かべる。こんな感じですね。また「屏風まつり」といいまして、大きな商家や旧家が、自慢の屏風や着物、人形、武具甲冑などの家宝を、人目につくところに展示します。これを目当てに歩く人も多いですよ。日が暮れますと、大勢の人達で人気の山鉾周辺は動くことすら、難しくなりますので、人混みを避けたい方は夕暮れ時がお薦めです。

「山鉾巡行」の見物ポイントは、「辻回し」です。巨大な鉾や大きな山は交差点を曲がる時「辻回し」と呼ばれる見せ場があります。交差点では直角に曲がるため、まず長い割竹を山鉾の下から取り出し、進行方向の地面に敷きその上に、水をかけます。そして、準備万端整ったところで、先導役の「えーん、やーらやー」という掛け声と共に、90度の角度に車体を転換させようと、一気に曳き手たちが引っ張ります。この引っ張る回数が3回で済みますと、沿道からは大きな拍手喝采(かっさい)が起こります。2回ならさらに大きな大歓声が。しかし4回以上かかってしまうと、少しがっかりしたような声が漏れてきます。

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