洛中洛外図

洛中洛外図
らくちゅうらくがいず

京都市内と郊外の、風景や住民の生活を克明に描いたもので、室町末期から江戸初期にかけて盛んに描かれた。絵巻形式や画帖形式のものもあったが、大多数は6曲1双の屏風形式をとる。現存する最古の作品は、町田家旧蔵(現国立歴史民俗博物館)の洛中洛外図で、1530年代(享禄3~)の光景が描かれている。次いではその40年後頃の京都を描き、織田信長が上杉謙信に贈った上杉本(山形・上杉氏蔵)が有名。これらの作品が現存したことにより、当時の京都の光景が具体的に示され、貴重な文化財となっている。

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