うなぎの寝床

うなぎの寝床
うなぎのねどこ

間口が狭く、奥行が深い京の町家の代名詞。間口は2間(3.6平方メートル)前後、奥行10~12間が大半という記録(16世紀末)もある。起因は平安以来の宅地割りが東西に長い短冊形だったためなど諸説もある。しかし、表から裏まで通り庭を貫き、並行して居間、坪庭などを造る町家は、間仕切りを外せば風通しよく、夏も涼しい。表構えを慎ましく、内に繊細な美意識を秘めた町衆の心をあらわしているとも。

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