島原の太夫

島原の太夫
しまばらのたゆう

島原は1589年(天正17)秀吉によるわが国最初の公許遊廓で、当時京都随一の賑わいであった。この廓の数多い遊女の最高位にあったのが太夫。容姿に優れるばかりか、茶、花、歌、舞、文学など、あらゆる教養を身につけたといわれ、寛永年間(1624-44)の名妓「吉野太夫」の名が高い。廓としての島原は既にないが、太夫の風俗は伝承されていて、重さ45キロにも及ぶ豪華な衣装の太夫道中が見物できる催しもある。

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