いけばな

いけばな
いけばな

いけばなは、「生け花」「活け花」などと表記されますが、流派によりさまざまな主張がありますので、最近では一般的にすべて平仮名で「いけばな」と書かれることが多くなってきています。いけばなとは何かと問われると、「植物を用いた造形作品」と言うことができます。草木を使って、それらの持つ美しさを表現しているものであれば、それはいけばなと言えるでしょう。造形作品の一部に飾りとして花や葉が使われていたり、草木がメインテーマでなかったりするものは、いけばなと区別しています。ただし、多種多様な表現方法が模索されている中、いけばなかいけばなでないかの境目は年々判断しにくくなってきているのも確かです。源流は天平年間(729-49)に遡り、平安・鎌倉時代を経て京都で流儀・流派が室町期から江戸中期に成立したので、いけばなは古より伝わる日本独特の挿花の方法であり、日本固有の伝統文化といわれますが、社会の変遷とともに変化し発展していくのもいけばなの特色です。
いけばな資料館が中京区六角通烏丸東入・池坊会館3階にあります。

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